サイト概要

ようこそ、『ソレ、死ぬ。 – 死なせない教科書データベース』へ。

このサイトは、私たちの日常に潜む「死」や「後遺症」に繋がりうる危険性を可視化し、具体的な予防策と対処法を記録するウェブ版・安全事典です。

冷凍ブドウでの窒息。
ボタン電池の誤飲。
浴室での転倒。

これらは遠いどこかのニュースではなく、あなたの、私の、すぐ隣で起こりうる現実です。

当サイトは、実際に起きた事故事例や、当事者たちの生々しい「ヒヤリ-ハット体験談」を集約し、誰もが「自分ごと」として危険を学び、備えるための「死なせない教科書」となることを目指しています。


【メインコンテンツ:運営者の想い】

なぜ、このサイトを作ったのか。

5年前、私たち家族に息子が生まれました。
そのわずか1ヶ月後、世界はコロナ禍に突入しました。

初めての子育て。誰にも会えず、どこにも行けない。社会から断絶された閉塞感の中、私の頭の中はたった一つのことで支配されていました。

「この子を、絶対に死なせてはいけない」

その一心で育児情報をかき集める日々。いつか、自分と同じように孤独な親のために「死なせないための教科書」を作りたい。そう漠然と考えていましたが、日々の忙しさに追われ、その想いはいつしか心の奥底にしまい込んでいました。

あの日、”まさか”は現実になりました。

1歳になった息子が、食事中に食べ物を喉に詰まらせました。
みるみるうちに顔が青ざめ、声にならない苦悶の表情を浮かべる息子。

パニックになる頭で、必死に記憶の糸をたぐり寄せ、応急処置を施しました。

幸いにも、詰まっていたものが出て息子は一命をとりとめ、「苦しかったよぅ」と泣きじゃくる彼を抱きしめることができました。

けれど、私の心からは、あの時の光景が消えません。
青ざめていく息子の顔。
妻の悲鳴。
刻一刻と失われていく時間。
知識はあっても、恐怖で体が動かなくなる感覚。

もし、あの時、私があの日に家にいなかったら。救急車を呼ぶのが遅れていたら。対処が少しでも遅れていて息子が息を吹き返さなかったら──。

私は5年前にしまい込んだ想いを、心の奥底から引きずり出しました。
そして、このサイトを作ることを決意しました。

あの日、私が味わった恐怖を、他の誰にも味わってほしくない。
防げたはずの事故で、失われる命があってはならない。

このサイトは、一個人のそんな切実な想いから始まっています。

一人でも多くの命が、当たり前の日常を、未来へと繋いでいけますように。
それが、このサイトの唯一の願いです。

『ソレ、死ぬ。』運営代表
合同会社Lani 須山 輝明


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